ど素人が回転寿司を始めて、早いものでもう20年にも。
他都市で大行列を成している回転寿司を見て、なぜか私は“根室の人がこれを待っている!”と感激しました。そして“これは根室の人たちのものだ”と自分に言い聞かせ事業を始めました。
それが創業のこころ「店は私たちとお客様みんなのもの どうかたくさんの人に喜んでもらえますように」として、私たちにとって忘れてはならない、そしていつまでも繋いでいかなければならないかけがえのない想いとなっています。
私たちの使命「情緒提供業」
これまで、感激のことばで埋め尽くされたアンケート用紙、ありがたくてありがたくて思わず涙ぐんでしまうお手紙…何回となくいただきました。現場では直接お褒めのことばを何度もいただきました。お叱りもいっぱいいただきましたが。
山のようなそんな経験を積み重ねながら、私はこの仕事がこの上なくかけがえのない職業と想えるようになってきました。
それは、働く私たちの生活の糧としてだけではなく、人生をかけて損のない職業であると、堂々と、そして高らかに公言できるのです。
私たちの職業は、お客様の幸せの場としてかけがえのない場であり、大げさに聞こえるかもしれませんが、人生をもかけがえのないものにする場でもあると信じています。
外食は単に空腹を満たす場ではありません。
お客様はだんらんの場、憩いの場として外食の場をご利用いただきます。そのときおいしさや楽しさで心が高鳴り、感情の高ぶりを笑顔や笑い声などさまざまな表情に表わします。なんとも情緒的になります。なんとも人間的です。
私たちは外食を通して、情緒という人間味を育む場を提供したいと思っております。情緒性が人のこころの一端を形づくるとすれば、その後の人生にさえ関わることになります。そんな職業がそれほど多くあるわけではなく、なんともかけがえのない仕事です。
社会は、ネットの便利さと物質的な豊かさが充満すればするほど、裏腹に毎日のように荒んだ事件が起き、人の心は病んでいるかのようです。ほんとうは我々が求めている豊かさであるはずなのに。
だとすれば社会は、世の中は、私たちの飲食業の台頭を求めているのではないだろうかとさえ想うのです。
私たちは情緒提供業を使命とし、事業を発展させていきたいと、強く願っています。